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導入事例

株式会社日陸 様

「ゲートとETCを活用したCaoThroughによって安心・安全および高セキュリティの
車両入退制御システム稼働しています。
現在まで、懸念していた待機車両は発生していません」

写真:左)株式会社日陸 パッケージソリューション事業部 チームリーダー 和地 健太郎 氏
写真:中央)株式会社日陸 中部物流センター センター長 山下 正美 氏
写真:右)株式会社日陸 中部物流センター 副センター長 中尾 洋司 氏

効果

  • 1履歴管理機能により車両情報はもちろん、滞在時間も把握
  • 2既存および新規のお客様にアピールできるセキュリティを確保
  • 3車両の受付を行う守衛の人件費削減に貢献

危険物に特化した物流の
フロンティアとして躍進

─ 御社の会社概要についてお聞かせください。

創業の1946年当時は、鉄道タンク貨車のリース・販売・修理業からスタート。その後、石油製品・化学品の輸送・倉庫業、配送コンテナのリース・販売業の3本柱で日本経済の発展とともに成長してきました。危険物輸送のフロンティアとして規制緩和にも積極的に取り組み、国際規格のタンクコンテナやIBC(Intermediate Bulk Container)の国内流通を実現。現在、タンクコンテナやIBCのリース・販売事業では国内最大級の地位を確立しています。
現在の取り扱い品目は石油製品・化学品だけでなく、医薬品、食品や医療・研究用ラジオアイソトープなどに拡大。社会に不可欠なこれらに対し、日本全国はもちろん米国・欧州、アジア諸国に設置した拠点網を通じて、安全・確実そして高い専門性を持ってお客様にご満足いただける高品質な物流サービスをご提供しています。
創業時から企業理念として「小さくともダイヤモンドの如く」を掲げており“お客様に信頼され、お客様に選ばれる”化学品物流の国際的リーディングカンパニーを目指しています。

ETC2.0対応車両認識サービス「CaoThrough」を
オンプレミスで導入

─ 導入までの経緯とシステムの概要をご説明いただけますか。

2018年2月にオープンした愛知県弥富市の中部物流センターにおいて、車両入退制御システムを構築するため、シーイーシーのETC2.0対応車両認識サービスCaoThroughを導入しました。
入退可能時間は8時30分から17時30分までの9時間。それ以外の時間は閉門とし、構内への入場は不可となっています。
なお、CaoThroughはクラウドでの運用が可能なシステムですが、当社では社内システムとの連携を考慮し、オンプレミスで導入しました。具体的には、以下の図「CaoThroughによる入退制御の流れ」のように運用しています。

図版

待機車両が発生しない
高いセキュリティの入退制御が要件

─ 中部物流センターでは、どのような車両入退制御システムを求めていたのでしょうか?

拠点となる物流センターでは、多くの大型車両が入退場します。消防法危険物 第四類の石油製品、一般化学品、保税品などを扱う中部物流センターもそうした拠点のひとつで、当然ながら車両の入退場は常に厳しく管理しなければなりません。しかも、近年はセキュリティに対する取り組みは企業としての責務。お客様からもセキュリティ対策への強い要望があります。
そのためには、所属不明な車両の入退をなくし、それを実証するデータが必要となります。そこで、中部物流センターのオープンと同時に運用できる車両入退制御システムの導入を決断しました。今回、車両入退制御システムに求めた要件は次の通りです。

中部物流センター センター長
山下 正美 氏

<幹線道路に待機車両をつくらない>

中部物流センターは幹線道路(伊勢湾岸自動車道)沿いに立地しています。物流拠点として交通の便を考慮すれば好立地であると同時に、大型車両の往来が途絶えない場所でもあります。それだけに中部物流センターの建設を申請する際、行政からは「交通を妨げない、待機車両をつくらない」スムーズな入場の要請がありました。
受付でチェックを行い、許可した車両を入場させる仕組みが一般的ですが、その方法では受付に時間を要した場合、路上に待機車両を発生させる可能性があります。そこで当社が求めたのは、受付は極力簡略化して来場全車両の入場を許可しつつ、車両入退場の全体を制御できるシステムでした。

<車両を勝手に退場させない制御システム>

道路事情で構内への入場を緩和する分、退場の際には厳重なチェックが必要です。とはいえ、すべての車両をその都度チェックしていては時間も労力もかかります。そこで当社としては、あらかじめ何らかの方法で登録されている車両はそのまま退場させ、登録されていない車両は確認をしたうえで退場させるシステムを求めました。

条件に左右されずに
読み取れるETCを信頼

─ 車両入退制御システム選定の経緯を教えてください。

2016年末、車両入退制御システムの選定に入りました。当初はナンバープレートを監視カメラで読み取って車両の入退を制御するシステムを検討していました。しかし、監視カメラは日中夜間、雨や雪といった気象条件、ナンバープレートの汚れなどによって読み取り精度が左右されるとのこと。屋外での入退場で100%の精度は達成できないらしく、導入を断念しました。
2017年2月、弊社のシステム開発部門から紹介されたシーイーシーの提案がCaoThroughでした。ETCの車両検知センサーによって車両を読み取る方法なら、気象条件や汚れといった要因に左右されることはありません。しかも、ほとんどの車両にETC車載器が搭載されており、情報元としても高い信頼性があります。
そこで、2017年6月にCaoThroughを正式発注。8月からシーイーシーとシステム構築について打ち合わせを重ね、12月に工事を開始。2018年1月に工事が完了しました。

中部物流センター 副センター長
中尾 洋司 氏

─ ゲート設置はシーイーシーからの提案とお聞きしました。

当初は守衛を設置して簡略化した受付を行う予定でした。車両のスムーズな入場の点で一抹の不安を感じていたところ、シーイーシーと打ち合わせを行うなかで制御機器のオプションによるゲート設置の提案を受けました。所定位置で停止すれば、地中に埋められたセンサーによってゲートを自動でオープンする仕組みとのこと。当社に関連する車両にはスムーズな入場を促しつつ、不審車両に対しては入場の抑止力になるのではと考え、ゲートを設置することにしました。

ゲートと車両履歴管理によって
スムーズな入退制御を実現

─ CaoThroughの評価をお願いします。

オープン当初は車両登録作業で多少の手間がありましたが、現在は当社が手配する車両およびお客様が手配する車両のほとんどが登録を終えました。これにより、お客様が手配するスポット車両以外は、CaoThroughによる車両の入退制御が実現できています。そのうえで、以下のような評価をさせていただきました。

<セキュリティの確保>

ゲートによる入退制御に加え、車両履歴管理機能によって構内に滞在した車両の入退状況および滞留時間などを把握できます。これによって、既存のお客様はもちろん、新規のお客様を獲得する際に堂々とセキュリティのアピールが可能。特にセキュリティを求める海外のお客様、さらに保税関係のお客様の獲得には有効だと考えています。

パッケージソリューション事業部
チームリーダー 和地 健太郎 氏

<監視カメラによるモニタリング>

ゲート付近は常にカメラで監視。その状況は事務所のモニターへリアルタイムに映し出されています。退場の際、登録されていない車両がインターフォンを押すと、モニターの映像とドライバーの声の両方で確認できるので、不審車両は確実にストップをかけることができます。なお、今のところ、退場時にストップをかけるような不審車両はありません。

<人件費の削減>

ゲートを設置したことで「守衛の人件費が削減できるのでは」と思っていましたが、実際にオープン以降、守衛を設置していません。入場はゲートによって安全性を確保。車両履歴管理機能と監視カメラによって車両の把握もできていますから、従来のように守衛が受付を行う必要はありません。守衛の人件費を考えれば、CaoThroughの導入コストは数年で償却できると考えます。

<ゲートの設置により構内の安全を確保>

設置したゲートは安全面で大きな効果があります。特に入場車両はゲート前で確実に停止しないとゲートが開きませんから、道路からスピードを出したまま構内に突入する車両はありません。いったん停止した車両は、構内を低速で走るため安全だと言えます。ただし、センサーがシビアなせいか、ゲート近くで停止しないと開かないので、場合によっては停止位置を調整する必要があります。もうちょっと余裕がほしいと感じています。

<読み取り精度が高いETC>

ナンバープレートを監視カメラで読み取る際は、さまざまな条件をクリアする必要がありましたが、ETCは登録さえしてしまえば簡単。確実に読み取って車両の入退制御を行ってくれます。ただし、近隣の巡回がメインの宅配便やお弁当屋さんの車両にはETC車載器が搭載されていないため、その都度インターフォンを押してもらい手動でゲートを開ける必要があります。今後は、ETC車載器未搭載車両の入退場をスムーズに行う対策も講じたいと考えています。

─ シーイーシーに対する今後の期待をお願いします。

CaoThroughをベースとした物流最適化ソリューションのトライアル運用を行っていると伺っています。そうした素晴らしい試みによって明らかになった課題や実証データを踏まえた改善策などは、ぜひ当社にもフィードバックしてもらえると助かります。
また、物流センターの問題点と改善策を見える化し最適化を行うRaLC、作業者の動態情報をスマートウォッチで自動収集し、工程分析・作業分析・動作分析などを効率化するスマートロガーなど、シーイーシーには当社にマッチしそうな魅力的なソリューションがあります。ぜひ検討したいと思っていますので、引き続き手厚いサポートをお願いします。

図版

  • 商 号

    株式会社日陸

  • 本 社

    〒101-0054
    東京都千代田区神田錦町3丁目7番地1 興和一橋ビル8階

  • 資本金

    20億円

  • 従業員数

    950名(海外現地法人含む)

  • U R L

    https://www.nrsgroup.co.jp/

  • 所在地

    〒498-0068
    愛知県弥富市鍋田町六野51

  • 主な概要

    敷地面積 16,200㎡、延床面積 9,130㎡
    危険物自動立体倉庫1棟 1,000㎡
    危険物倉庫1棟 1,000㎡
    一般品倉庫1棟 7,130㎡(含温度管理 2,311㎡)

  • 取扱品目

    消防法危険物 第四類、保税品、一般化学品

※CaoThroughは古野電気株式会社の登録商標です。
※記載の情報は取材当時のもので、閲覧時点には変更されている可能性があります。
※「ETC2.0対応クラウド型車両認識サービス CaoThrough™(カオ・スルー)は、LogiPullの車両入退管理システムの車両検知技術として利用されています。

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